厚キメとは?石の厚さが仕上がりを決める理由
石の板を並べたときに、側面の線を綺麗に揃える方法を紹介します。そのカギになるのが「厚キメ」です。
厚キメとは、石材の側面の厚さを揃えるために、端を2mmほど削る加工のことです。石は同じ厚さで注文しても一枚ずつ微妙に違うため、側面を見せる施工では欠かせません。


この記事を読み終えると、厚キメが必要な場面と、見積もりで確認すべき点がわかるようになります。
厚キメとは、石の側面の厚さを揃える加工のこと
厚キメとは、石材の側面を見せて施工するときに、端の厚さが揃うように少し削る加工のことです。
通常は端を2mmほど削り、一枚一枚の厚みをそろえます。目立たないように見える加工ですが、仕上がりの印象を大きく左右します。
なぜ同じ厚さで注文しても、石の厚みは揃わないのか
石は自然の素材です。工場で同じ厚さに切り出しても、わずかな狂いが出ることがあります。
板の端ごとに厚さが違ったり、反りがあったりすることも珍しくありません。工業製品のように寸分違わず揃うわけではないという前提を知っておくことが大切です。
側面が見える施工では、わずかな厚みのズレが目立つ
板の側面を見せる施工では、端の厚みの差がそのまま線の乱れとして現れます。だからこそ、見える側面を揃える「厚キメ」が仕上がりの美しさを支えます。
これが端を2mmほど削った20mmの板です。端は18mmに揃えられています。

裏はこのようになっています。

具体例:玄関アプローチや浴槽の縁で見え方はどう変わるか
例えば玄関アプローチの石段では、段の側面が人の目に入ります。厚みが揃っていれば、段の線がすっきりと見えます。揃っていないと、段の縁がガタついて見えてしまいます。
浴槽の縁石も同じです。側面が見える部分ほど、厚キメの有無がはっきり出ます。
一方で、施工後に側面が見えない部分では、厚キメの必要性は低くなります。どこが見える場所かを基準に考えると判断しやすくなります。
よくある疑問
Q1. 削ると石が弱くなりませんか?
削るのは端の数mm程度が一般的です。ただし、石種や厚みによって適切な加工量は異なります。施工会社に具体的な削り量を確認するのが安心です。
Q2. 費用は上がりますか?
加工の手間が加わるため、見積もりに加工費として計上されることがあります。見積もりの内訳で、厚キメの有無と費用を確認しましょう。
まとめ:石を選ぶときは「側面が見えるか」「厚キメの有無」を確認しよう
石の厚みは、同じ厚さで注文しても一枚ごとに差があるものです。側面を見せる施工では、その差を整える厚キメが仕上がりの決め手になります。
見積もりを確認する際は、側面が見える場所か、厚キメが含まれているかを、ぜひ一度確認してみてください。

