檜風呂にカビ(黒ずみ)が生える原因と除去方法を3つずつ紹介!削る・カビキラーは間違った選択肢
手入れを怠ると、檜風呂にカビが生えます。カビが生える主な原因は、湿度や付着した汚れ、木材の性質にあります。
檜風呂のカビは、除去が可能です。主な除去方法は、重曹による研磨や消毒用アルコールの使用、業者への依頼です。
「檜風呂にカビが生えて困っている」「檜風呂の設置を検討しており、カビが生えないか心配」とお悩みの方もいらっしゃるでしょう。
今回は、檜風呂にカビが生える原因やカビの除去方法についてまとめました。
温泉施工実績200件超の石材専門店が、本音で解説します。
記事を最後までチェックすれば、檜風呂のカビ対策についてひと通り理解できます。
檜風呂にカビ(黒ずみ)が生える原因
檜風呂にカビが生える主な原因は、以下の3つです。
- ・湿度が高いから
- ・木の中にカビの栄養源となる糖分が含まれているから
- ・汚れが付着したままになっているから
それぞれ詳しく見てみましょう。
湿度が高いから
檜風呂にカビが生える最大の原因は、湿度の高さにあります。
浴室はお湯を使う環境です。よって湿気が溜まります。湿度が高いとカビが生えやすくなるのは、言うまでもありません。
湿度70%以上でカビが繁殖しやすくなるとされています。
湿気によるカビの繁殖を抑えるには、換気がおすすめです。しかし直射日光や浴室乾燥機の温風を檜風呂に直接当てると、過度な乾燥によって水漏れにつながります。
詳しくは以下の記事で解説しています。
関連記事:檜風呂が水漏れする原因は乾燥!自力でできる修理方法やメンテナンスが面倒な方におすすめの選択肢を紹介
木の中にカビの栄養源となる糖分が含まれているから
カビは、糖分を栄養源として繁殖します。パンや餅などの食べ物にカビが発生しやすいのもそのためです。
そして木材にも、糖分は含まれています。檜も例外ではありません。
食べ物と比べると糖分の量は微量です。しかし湿度・温度などの条件が揃うと、糖分を栄養源としてカビが繁殖してしまいます。
汚れが付着したままになっているから
皮脂や汗、入浴剤の成分が木材表面に残り、汚れとして蓄積すると、カビの繁殖を助長します。
これらの汚れに、カビの栄養源となる成分が含まれているからです。
汚れを落とすには、入浴後すぐに水で丁寧に洗い流すことが推奨されます。しかし旅館やホテルの場合は、宿泊者がいるため難しいでしょう。
檜風呂に生えたカビの除去方法
檜風呂に生えたカビを除去する方法は、主に以下の3つです。
- ・洗剤で掃除して重曹で研磨する
- ・消毒用アルコールを使う
- ・業者に依頼する
1つずつ詳しく解説します。
洗剤で掃除して重曹で研磨する
最も簡単に実践できる、檜風呂に生えたカビの除去方法です。
まずは木材に優しい中性洗剤を使用して、カビが生えている箇所を洗いましょう。スポンジや柔らかいブラシを使って、汚れを浮き上がらせます。
その後、重曹を使って軽く研磨します。最後に水で洗い流して乾燥をさせて、完了です。
中性洗剤や重曹を使う際、強く擦り過ぎないように注意しましょう。
消毒用アルコールを使う
軽度のカビに対しては、消毒用アルコールを用いるのもおすすめです。ドラッグストアなどで購入できるもので構いません。
アルコールには、カビを死滅させる効果があります。
揮発性が高いため、使用後に水で洗い流す必要がなく、木材に余分な水分を加えないのもメリットです。
スプレーをして数分間放置したあと、布やスポンジで拭き取って、カビが取れるかを確認しましょう。
業者に依頼する
檜風呂のカビが広範囲にわたっていたり、深く根を張っている場合は、専門業者に依頼するしかありません。
カビが木材内部に侵入していると、表面を掃除するだけでは取り除けない場合があります。見た目は目立たなくなっても、再発する可能性が高いです。
しかし費用がかかるので、おすすめできる選択肢ではありません。重曹や消毒用アルコールを用いて除去をするのがベストです。
檜風呂のカビ取りにカビキラーはNG
檜風呂にカビが発生した際に、カビキラーを使う方もいるかもしれません。
確かにカビキラーはカビを除去する効果の高い製品ですが、檜風呂への使用は避けた方が良いでしょう。
その理由は、カビキラーがアルカリ性であるためです。
檜風呂にアルカリ性の洗剤を使用すると、檜の成分が化学的に分解され、木材がもろくなってしまいます。
結果として、檜の繊維だけが残り、風呂の見た目や耐久性が大きく損なわれます。
1回や2回の使用であれば問題がないように思えるかもしれません。しかし頻繁に使うと檜風呂全体が劣化してしまいます。
檜風呂を削るのは根本的なカビ問題の解決にはならない
檜風呂にカビが発生した場合、表面を削って除去しようと考える方もいます。
確かに表面を削れば、カビがなくなったように見えるでしょう。しかし根本的な解決にはなりません。
カビの根は木材内部に入り込んでいることが多く、表面を削るだけでは完全に除去できないからです。
木材内部に残ったカビは、しばらくすると再び表面に現れます。
また檜風呂の表面を何度も削ると、木材自体が薄くなり、耐久性が低下します。最終的には、風呂の交換や大掛かりな修理が必要になるかもしれません。
表面的な対処ではなく、カビが生える原因を取り除くことが、檜風呂を美しく保つための秘訣です。
石風呂は檜風呂と比較してカビにくい
檜を始めとする木材は、どうしてもカビが生えやすいです。一方石風呂は、檜風呂と比較してカビが発生しにくい特性を持っています。
まず石は、カビの栄養源となる有機物を含んでいません。そのため、湿気の多い環境でもカビが繁殖しにくいです。
また石は、水分を吸収しません。よって湿気が表面に留まることはありません。
石風呂には、表面が硬く掃除をしやすいという特徴もあります。そのため汚れが溜まりにくいです。
カビを始めとするメンテナンスコストを減らしたいと考える方には、檜風呂よりも石風呂をおすすめします。
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まとめ
檜風呂にカビが生える原因やカビの除去方法について解説しました。
カビが生える根本的な原因は、檜風呂が木材でできているからです。
木材なのでカビの栄養源となる糖分が含まれています。カビが木材の内部に根を張り、なかなか除去できません。
ちょっとしたカビであれば、自力での除去も不可能ではありません。
カビを始めとする、お風呂のメンテナンスにかかる手間を少しでも減らしたいのであれば、石風呂をおすすめします。