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檜風呂のデメリット4つ・メリット3つを浴室部材会社が本音で解説

檜風呂のデメリット4つ・メリット3つを浴室部材会社が本音で解説

檜風呂には、カビが生えやすい・水漏れしやすいといったデメリットがあります。一方で、香りや肌触りが良いといったメリットがあります。

自宅・旅館・ホテルにお風呂を設置する場合、メリットとデメリットを天秤にかけて、どれにするかを選ぶことが大切です。

今回は、檜風呂のデメリット4つとメリット3つ、値段や檜風呂以外の選択肢についてまとめました。

温泉施工実績200件超の石材専門店が、本音で解説します。

記事を最後までチェックすれば、檜風呂を選ぶべきか否かが明確になります。

檜風呂のデメリット4つ

檜風呂のデメリットは、以下の4つです。

  • ・カビやすい
  • ・水漏れしやすい
  • ・耐用年数が短い
  • ・手入れが大変

それぞれ詳しく見てみましょう。

カビやすい

檜風呂は、メンテナンスを怠ると、簡単にカビが生えてしまいます。

これは檜風呂や浴室が「カビが生えやすい条件」を満たしやすいことが原因です。

以下3つの条件を満たすと、カビが生えやすくなります。

  • ・中程度の温度(25〜30℃)
  • ・高い湿度(60〜80%)
  • ・栄養源が豊富

温度と湿度の条件は、お湯を使う以上どうしようもありません。

お風呂にカビが生えやすいのはそのためです。入浴後に温水ではなく冷水で浴室を流すべきと言われるのもそのためです。

皮脂や汗、入浴剤の成分は、カビの栄養源となり繁殖を助長します。また檜を始めとする木材には、カビの栄養源となる糖分が含まれています。

パンや餅などの食べ物にカビが生えやすいのも、糖分が原因です。

ちょっとしたカビであれば自力でも除去できます。しかし方法を間違えると、木材が脆くなったり白く毛羽立ったりするので要注意です。

関連記事:檜風呂にカビ(黒ずみ)が生える原因と除去方法を3つずつ紹介!削る・カビキラーは間違った選択肢

水漏れしやすい

先ほど解説した「カビ」を防ぐための対策が換気です。換気によって水分が乾燥してしまえば、カビは繁殖しません。

しかし檜風呂を乾燥させすぎると、次は水漏れをするリスクがあります。

木は水分を含むと膨張して、乾燥すると収縮します。膨張と収縮を繰り返すなかで、木に隙間ができてしまうのです。

隙間ができると、そこから水が漏れ出します。

特に直射日光や浴室乾燥機の温風に当てて、過度に乾燥をさせると、隙間ができやすいです。

コーキング剤を使ったり、隙間に米ぬかや布を詰めたりすれば、自力でも修理は可能です。

しかし見栄えが悪くなりますし、一時的な応急処置にしかなりません。

関連記事:檜風呂が水漏れする原因は乾燥!自力でできる修理方法やメンテナンスが面倒な方におすすめの選択肢を紹介

耐用年数が短い

檜風呂の耐用年数は、7〜10年とされています。

一方で、石風呂や陶器風呂は数十年使えます。この耐用年数の短さも、檜風呂のデメリットです。

耐用年数が短い最大の理由は、檜風呂が木材でできているからです。

木材は石や陶器と比べて耐久性が低く、メンテナンスを怠るとカビが生えたり水漏れを起こしたりします。

檜風呂のみならず、椹風呂や槙風呂も、同様に耐用年数が比較的短くなっています。木材でできているからです。

入浴後すぐに水洗いをするなど、きちんと手入れをすれば、檜風呂の耐用年数を20年以上に伸ばすことも不可能ではありません。

しかし旅館やホテルでは宿泊者がいるため、丁寧な手入れは難しいでしょう。

関連記事:檜風呂の耐用年数は7〜10年!短い理由は手入れが大変だから

手入れが大変

檜風呂は石風呂や陶器風呂と比べて、手入れが大変です。檜風呂の手入れを怠ると、前述のとおり、カビが生えたり水漏れが起きたりします。

カビや水漏れを防ぐためには、入浴後すぐに水洗いをして、その後は適度に乾燥させなければなりません。

自宅であれば、きちんと手入れをすることも可能です。しかし旅館やホテルでは、非現実的です。

手入れができないと、カビが生えて見栄えが悪くなります。水漏れが発生すると、落ち着いて入浴ができません。

そして手入れは、毎日行わなければなりません。檜風呂の導入によって毎日一定の労力がかかる点も、覚悟しておく必要があります。

檜風呂のデメリットは内風呂か外風呂かによっても変わる

檜風呂のデメリットは、その設置場所が内風呂か外風呂かによって異なります。

自宅の場合、内風呂が一般的です。一方旅館やホテルの場合、外に檜風呂を設置するケースも珍しくありません。

内風呂は、外風呂と比べて湿気がこもりやすいです。よってカビの発生を防ぐため、徹底した換気が求められます。

換気扇を使うだけでなく、窓も開けると良いでしょう。

一方、外風呂は換気が容易です。

その反面、日光や雨風にさらされることで檜材が劣化しやすくなります。

特に直射日光が当たると木材が割れる可能性もあるので、屋根の位置などに注意が必要です。

檜風呂のメリット3つ

檜風呂にはデメリットのみならず、以下3つのメリットもあります。

  • ・木の香りや肌触りを楽しめる
  • ・他の木と比べて腐食しづらく湿気に強い
  • ・防虫・殺菌・消臭作用がある

1つずつ詳しく解説します。

木の香りや肌触りを楽しめる

檜風呂の最大のメリットは、木の香りや肌触りを楽しめる点です。

檜の香りには、リラックス効果やストレス軽減効果があると言われています。

これは檜剤に含まれるフィトンチッドという成分によるものです。時間が経っても香りが持続します。

檜には石や陶器とは異なり、木材特有の温かみがあり、冬でも冷たさを感じにくいです。

檜風呂を目的に旅館やホテルに行く方が一番求めているのは「癒し」ではないでしょうか。

檜風呂に入ることで、森林浴をしているかのような癒しのひとときを体験できます。五感を通じて心地よさを体感できます。

他の木と比べて腐食しづらく湿気に強い

檜風呂のデメリットとして、カビや水漏れを挙げました。このデメリットは、檜以外の木風呂にも共通します。

しかし木材によって、カビの生えやすさや水漏れのしやすさは異なります。そして檜は、他の木材と比べると腐食しづらく、湿気に強い木材です。

檜は、古くから浴槽や建築材に使われてきた木材です。おそらくそれも、他の木材と比べて腐食しづらく湿気に強いからでしょう。

防虫・殺菌・消臭作用がある

檜には、以下3つの作用があります。

  • ・防虫
  • ・殺菌
  • ・消臭

まず、檜に含まれるフィトンチッドやヒノキチオールといった成分には、防虫作用があります。ヒノキチオールを用いた虫除け用のスプレーも作られているほどです。

特に旅館やホテルで外風呂の場合、虫の問題は深刻です。入浴中に虫が出たりすると、顧客体験は一気に低下します。

よって、少しでも木材の防虫作用が高いに越したことはありません。

また檜は、カビや大腸菌などに対する抗菌性があることでも知られています。(出典:日本木材総合情報センター 抗菌性の強いヒノキ)

最後に、檜には消臭効果もあります。ヒノキチップとして、トイレの臭い対策に使われるほどです。消臭するだけに留まらず、檜自体が持つ良い香りも楽しめます。

檜風呂の値段は?

檜風呂の価格は、サイズやデザインによって大きく異なります。

一般的な自宅用檜風呂の価格は、20万〜50万円程度が目安です。一方、旅館やホテルなどで使用される大型の檜風呂では、80万円以上になることもあります。

さらに、浴室全体を檜材で仕上げた「総檜風呂」の場合、費用は200万〜300万円に達することもあるでしょう。

檜風呂の具体的な価格は、設置条件や仕様によって変動します。興味がある場合は、業者に問い合わせたり見積もりを依頼することをおすすめします。

お風呂には石風呂の選択肢もおすすめ

耐久性やメンテナンス性の面で檜風呂が心配な方には、石風呂の選択肢がおすすめです。

石風呂は湿気や温度変化に強く、カビや腐食も発生しにくいです。檜風呂の耐用年数が7〜10年であるのに対し、石風呂は数十年保ちます。

掃除も簡単で、日常的な手入れに手間がかからない点が魅力です。

「ザ・温泉」といった形の高級感や雰囲気も、石風呂をおすすめする理由の1つです。

石風呂以外にも陶器風呂という選択肢があります。陶器風呂は丸みを帯びた形状が多く、デザイン性が高いことが特徴です。

保温性が高く、湯冷めしにくいという実用的なメリットもあります。

選択肢は、檜風呂だけではありません。石風呂や陶器風呂などの選択肢から、ベストなものを選びましょう。

関連記事:陶器風呂のデメリット・メリットを浴室部材会社が本音で解説

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まとめ

檜風呂のデメリット4つとメリット3つ、値段や檜風呂以外の選択肢について解説しました。

メリット デメリット
木の香りや肌触りを楽しめる カビやすい
他の木と比べて腐食しづらく湿気に強い 水漏れしやすい
防虫・殺菌・消臭作用がある 耐用年数が短い
手入れが大変

メリット・デメリットを比較して、檜風呂かそれ以外の選択肢にするかを決めましょう。

檜風呂の耐久性やメンテナンス性が心配な方には、石風呂の選択肢もおすすめです。

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