檜風呂の耐用年数は7〜10年!短い理由は手入れが大変だから
檜風呂の耐用年数は、7〜10年です。石風呂や陶器風呂など、他のお風呂と比べて短くなっています。
メンテナンスを怠ると、水漏れやカビ、ひび割れが発生することも…。
「旅館やホテルに檜風呂を導入したい」「だけど耐用年数が心配」とお悩みの経営者様もいらっしゃるでしょう。
今回は、檜風呂の耐用年数が短い理由や耐用年数を伸ばす方法などについてまとめました。
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記事を最後までチェックすれば、檜風呂の耐用年数についてひと通り理解できます。
檜風呂の耐用年数は7〜10年
檜風呂の耐用年数は、7〜10年です。石風呂や陶器風呂の耐用年数と比べて短くなっています。
- ・石風呂の耐用年数:数十年〜
- ・陶器風呂の耐用年数:数十年〜
檜風呂の耐用年数が短い理由は、素材が木材だからです。
木材である以上、丁寧にメンテナンスをしていても、経年劣化は避けられません。
椹風呂や槙風呂も、同様に耐用年数が比較的短くなっています。
詳しくは後述しますが、檜は水分や湿気に敏感です。湿気の多い環境に長時間さらされると、カビや腐食が発生しやすくなります。
反対に乾燥させすぎると、ひび割れなどの原因になります。
檜風呂の値段は?
檜風呂の値段は、大きさやタイプによって異なります。
自宅用の檜風呂の場合は、20〜50万円が相場です。一方旅館・ホテル用の檜風呂の場合は、80万円以上かかるケースも珍しくありません。
浴室全体を檜で造った総檜風呂にする場合は、200〜300万円かかるケースもあります。
檜風呂の値段については、条件によって異なるので、気になる場合は問い合わせや見積もり依頼をしてみましょう。
檜風呂の耐用年数が短い理由
檜風呂の耐用年数が短い理由は、以下の2つです。
- ・水漏れが発生するから
- ・カビ(黒ずみ)が生えるから
それぞれ詳しく見てみましょう。
水漏れが発生するから
木材は、膨張したり収縮したりします。使用時は水分を吸収して膨張し、使用後は乾燥して収縮します。
木材が膨張と収縮を繰り返すため、表面にひび割れが生じたり、継ぎ目に隙間ができやすくなったりするのです。
水漏れの原因を「湿って腐るから」のように考える方もいますが、実は真逆です。
乾燥によってできた隙間を原因とする水漏れが、檜風呂の耐用年数を短くします。
特に浴槽外側の角の部分や、底と側面のつなぎ目が、水漏れを起こしやすいです。
布を挟んだり、コーキング剤や米ぬかで隙間を埋めたりすれば、応急処置は可能です。
檜風呂の水漏れについては、以下の記事で詳しく解説しています。
関連記事:檜風呂が水漏れする原因は乾燥!自力でできる修理方法やメンテナンスが面倒な方におすすめの選択肢を紹介
カビ(黒ずみ)が生えるから
浴室は湿気が多く温度も高いため、カビが繁殖するのに最適な環境です。
1つ前の項目で、木材は水分を吸収して膨張するとお伝えしました。乾燥しておらず、水分が残っていると、カビが発生しやすくなります。
また木の中に栄養源となる糖分が含まれている点も、カビの発生を助長する1つの原因です。
黒ずみ程度であれば、重曹を使って研磨することで落とせます。頑固なカビにはカビ取り剤や漂白剤を使う選択肢もあります。
しかし檜の香りが失われたり、白く毛羽立ってしまったりするため、おすすめしません。
檜風呂のカビについては、以下の記事で詳しく解説しています。
関連記事:檜風呂にカビ(黒ずみ)が生える原因と除去方法を3つずつ紹介!削る・カビキラーは間違った選択肢
大変だが手入れをすれば檜風呂の耐用年数を伸ばせる
檜風呂の耐用年数は、7〜10年とお伝えしました。
しかし水洗いや換気など、丁寧な手入れをすれば、耐用年数を伸ばせます。なかには20年持つケースもあるそうです。
ここでは、檜風呂の手入れについて解説します。
入浴後の水洗いが必要
檜風呂の耐用年数を伸ばすためには、入浴後の水洗いが欠かせません。
使用後に皮脂や入浴剤、温泉成分などが付着したまま放置すると、これらが木材内部に染み込み、変色や劣化を引き起こします。
浴槽が自然乾燥する前のまだ濡れているうちに、汚れをタオルやスポンジなどで洗い流すことが推奨されています。
自宅であれば、お風呂から出る前に水洗いが可能です。
しかし旅館やホテルの場合、宿泊者がいるため現実的ではありません。
徹底した換気が必要
カビの発生を防ぐためには、とにかく換気が大切です。
檜風呂に限らず、入浴後はすぐに換気扇を付けることが推奨されています。
24時間換気扇をつけっぱなしにしておくのもおすすめです。
旅館やホテルでは、換気扇のスイッチの下に「換気扇は24時間付けっぱなしにしておいてください」といった表記を見かけることがあります。
浴室に窓がついている場合は、窓も開けると尚良いです。
天日乾燥はNG
檜風呂が乾燥しすぎると、水漏れの原因になります。
よって天日乾燥はNGです。また浴室乾燥機の温風が直撃しないようにしましょう。
露天風呂の場合は、どうしても直射日光が当たりやすくなるため要注意です。内風呂の場合も、窓を開けた際に直射日光が当たらないか、考えられると良いでしょう。
檜風呂よりも石風呂の方が耐用年数が長い
檜風呂と比較して石風呂の耐用年数は圧倒的に長いとされています。
その理由は、石という素材の特性にあります。石は耐久性が高く、湿気や温度変化に対して非常に強い素材です。表面が硬いため、物理的な衝撃にも耐えられます。
檜風呂は木材特有の吸湿性や乾燥による劣化が避けられず、環境の影響を受けやすいため、耐用年数が短くなりがちです。
日々の使用や手入れの中で表面が摩耗することもあります。
石風呂は適切な設置とメンテナンスさえ行えば、数十年の使用が可能です。
石風呂は檜風呂に比べて、初期コストが高いです。
費用相場は250万円〜となっています。オプションや諸経費を含めると500万円近くかかるケースも珍しくありません。
しかし耐久性や、その圧倒的な存在感から、石風呂を選択される経営者様も多いです。
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まとめ
本記事では、檜風呂の耐用年数が短い理由や耐用年数を伸ばす方法などについて解説しました。
檜風呂の耐用年数は7〜10年です。手入れによって20年程度使える可能性があります。
檜風呂の耐用年数が短いのは、木材だからです。木材だとどうしても、カビやひび割れのリスクがあります。
耐用年数が長いお風呂をお探しの方には、石風呂がおすすめです。「旅館といえば石風呂」と考える方も珍しくありません。この機会にぜひ、石風呂も検討してみてはいかがでしょうか。